概要・沿革

特徴 Feature

「社会に求められる人材」の育成を目指して。

小澤征爾、中村紘子、そして元学長である堤剛。
日本はもとより世界で名を知られ、信奉する人が絶えない偉大な音楽家たち。
現在でも各種音楽コンクールにおける入賞者の中に、卒業生の名を見つけるのはさほど難しいことではありません。
こうした明確な違いが生まれる理由、それは音楽教室の誕生以来、70年にわたり磨いてきた教育の手法にあります。

音楽教室で皆様がまず想像される光景。
それはピアノを弾いたり、みんなで歌を歌ったりという、実技のイメージだと思います。もちろんそれらは大切であり、音楽教室の基本です。しかしながら私たちは、演奏技術をただ身に付けるだけでは、人としての成長までは望めないと考えています。
たとえ音楽家にならずとも、社会で求められる人材になって欲しい。そうした願いを込めて行っているのが、桐朋独自の「ソルフェージュ」と呼ぶ学びです。

一般的にソルフェージュとは楽譜があり、その通りに歌うこと、と定義されています。
でもそれは一つの要素に過ぎないと私たちは主張しています。大きな意味、広い意味合いとして「楽譜を読む」という行為は、「作者の訴えたいものは何なのか」をすべて読み取ることが本質です。
そして感じ取ったことをどうやって周囲に伝えるか、そのために呼吸をどうしたらいいかを自ら考える。
そこに自己表現が生まれてくるわけであり、その先に自己実現もあると言えるでしょう。

「呼吸」という言葉を補足すれば、人間はそれによって生きているのであり、呼吸で音楽は表現されていくものです。
音楽とは呼吸の表現、そして時間の表現でもあります。つまり、瞬間芸とは対極の存在です。話が哲学的になってしまいましたが、それらを学ぶことは苦痛でも苦行でもありません。
実際に生徒さんたちは皆、喜んで、楽しみながら学ばれています。途中で辞める人はほとんどなく、他県から何時間もかけて通われる例もごく普通のことです。
この違いをぜひ、お子様と共に体感してください。学んでいる姿、表情、眼差しを見れば、すべてを納得していただけると信じています。

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